さめざめ泣くほどでもないから、何となく零れたそれをそっと拭う。
愛しくなるばかりではなくて、時に憎くもあった彼に分かった、
恋人の存在。
受け止められない現実と癒えない傷は、消えてくれるわけじゃないから、
こうしている今も蘇る、恋に落ちたあの日のこと。
サヨナラの準備を整えて背を向けても、声を聴けば振り向いてしまうのは、
手放せない想いがあるから・・・。
何も手に付かなくなってしまう毎日を、あなたも過ごしていませんか？
信じたくなかった
それは小さなこと。ほんの少しの小さな変化に気が付いてしまったことが、
始まり。
匂わすのはズルいと思いながらも、その変化を見逃すこともできない私は、
思ったより恋をしていたのかもしれない。
切ない感情が溢れ返る頃には、また同じところに戻っているような気もするけれど、
今は他の感情が心を支配する。
こうしている今に嫌いになれるほど簡単な想いでもないし、かと言ってそこまで深いものでもないことは,
分かっている。
さめざめ泣くほどでもないから、何となく零れたそれをそっと拭う。
それでも私は、好きだったんだ・・・。
祈るように願うように、見つめて来た彼は、
愛しくなるばかりではなくて、時に憎くもあって、
とにかく複雑な片思いだったことに、改めて気が付く。
恋をしていた人に、恋人がいた。大好きな彼に、彼女がいたことが、
あなたにはありませんか？
気が付きたくなかったのに、気が付いてしまったものが多すぎて、
なかなか塞がらない心の傷。
どこか遠くに行ってしまったようなあの人に、とてもじゃないけれど、
祝福なんてできないから、目を覆う。
楽しかったあの日を返して。一喜一憂した私を忘れたくて・・・。
好きな人には好きな人
叶えたい願い事は、恋をすると増えていく。
勝手に描いた幸福は一瞬で打ち砕かれて、時間と共に流れていく。
どんな形でもそばに居たかったはずなのに、一番になれないことが分かったら、
思ったより胸は張り裂けそうで、ただ立ちすくんだ。
悲しみの渦に引き寄せられて、頭を横に振りながら、
深い溜め息を零す。
「それでも好き」と言えたら良かったのに・・・。
手の平を眺めて、何も掴むことができていなかった自分に出会ってしまったとき。
初めて恋が破れたことへの痛みを感じて、顔を覆ってうずくまった。
・・・好きな人には好きな人がいた。
至ってシンプルなはずなのに、いくら足しても引いても見つからない、
この恋の結末。
あなたも今はどうですか？
のみ込んだ言葉が、心の中でせめぎ合う。
何を伝えれば良かったの・・・？
あと一歩を踏み出すことができなかった自分を責めるだけ責めて、
サヨナラの準備を整えて背を向けても、声を聴けば振り向いてしまう彼が、
あなたにはいませんか？
まだ止められない好きがそこにはあって、何も手に付かなくなってしまう毎日。
受け止められない現実と癒えない傷は、消えてくれるわけじゃないから、
そっと耳を塞ぐことしかできない今に、叶わなくなった期待だけが足元を埋めていく。
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これからの想い
幾度も救われた恋の歌も、幾度も夢見た理想のデートも、
これほどまで虚しいものに変わってしまうなんて、まるで取り残されてしまったような気持ちになる。
夏に恋に落ちたことも、秋に夢中になったことも、冬に少し距離が近付いたことも、
今となればただの私のひとりよがりみたいで、頬が熱い。
悔しさに任せて意固地になって、あっという間に孤独になった。
また夏がやって来るから、こんなにも悲しいの・・・？
吐き出した今の気持ち。
あの日の出来事までもなかったことにしたくはない。
私の弱々しいけれど、譲りたくはない意志は、
ちゃんとここにあったんだ・・・。
いびつな好きは、行き場を見失い今も彷徨っている。
あなたの想いはどこですか？
本当はどうしようもなく怖くって、どうしようもなく投げ出したいこの想い。
後悔のない選択をして欲しいと思います。
長期戦を覚悟で、彼の恋をそっと見守るのもひとつ。
そして、思い切って想いを伝えてしまうのもまたひとつ。
あなたの好きを、あなたの愛を。
無理やり捨ててしまわないように、前を向いて歩き始めましょう。
希望を持てなくても、奇跡を願うことできっと道は開けていくはずだから。
最後に
いかがでしたでしょうか？
恋をしていた人に、恋人がいた。大好きな彼に、彼女がいたことが、
あなたにはありませんか？
信じたくない現実と知りたくもなかった事実の狭間で、行き場を見失って立ちすく今に、
零れ落ちていく好き・・・。
気が付きたくなかったのに、気が付いてしまったものが多すぎて、
なかなか塞がらない心の傷。
・・・結局この恋はどうなるの？
吐き出した今の気持ちの中に、きっとあなたの本音が隠れているはずです。
前を向いて欲しいと思います。
悲しくて寂しくて、どうしようも痛い失恋という恋の試練。
あなたの素直な想いを、強く抱きしめて下さい。
奇跡を信じることで、新たな決意がきっと見つかるはずだから。
