誰とでもなんとなくうまく接することはできるし、
会話や話題もある。
はたから見たらたぶん、人並みに人付き合いは出来ているし、
友達も普通にはいる。
けど、信頼していて、自分の心を本当に許せるような大好きな友達はいない。
LINEもSNSもするし、
特別人間が嫌いなわけでも、友達自体がいらないわけでもないと思う。
そんな微妙な感覚を持つあなたへ。
自分の存在
誰とでも打ち解けて仲良くなれるような人は、
表面的な付き合いがもともととても上手で、会話も弾むし、
面白おかしい話をすることが得意です。
あなたはいかがでしょうか。
逆に、自立心が強く、自分がすでに社会から独立しているような個性を持っていると
表面上での浅い会話が出来たとしても、
平均的な人とは異なる深い話題をすることは難しいのではないでしょうか。
それは、
その人が幼いころから経験してきた生活や経験の中で育まれた価値でもあります。
誰にも頼らず、自分の努力と才能と人格でこの世界を俯瞰して観察しながら、
自分が本当に大切にしているものを内に秘めて生きているのでしょう。
そして、それは誰もが簡単に手に入れられるものではありません。
だからこそ、平均から外れた個性がその人を作り上げているのです。
友達の存在
あなたを取り囲む友達や家族、親戚や恋人の中に
あなたの根本的な価値を理解してくれる人はいるでしょうか。
もしいないのだとしたら、
それこそが心を許せる友達がいない最大の理由かもしれません。
あなたは早いうちから、自分と他人の境界線を感じ
決して交わることのない距離を意識してきたのかもしれません。
誰しもが同じ趣味、趣向、性格、人格、価値観、経験を持っているなら、
きっとその共通点から一緒にいることでの安心感や連帯感を感じることができるでしょう。
しかし
すでにそこから独立してしまったあなたは、
他の友達とは違う価値を生きる人間なのです。
少し無理をして他人と合わせることはできるかもしれませんが、
自分が信じている自分を決して忘れないようにしてください。
それはとても美しく、素晴らしいものなのでしょう。
傷ついてしまう
あなたは友達や誰かを傷つけてしまうことはありますか?
もしくは
友達や誰かはあなたを傷つけるでしょうか。
それが、わざとなのか、無意識なのか、
そのどちらであったとしても
あなたは日々、友達の言葉や行動の些細なことに敏感に反応して
傷ついてしまうのでしょう。
それはとても怖くて不安なことですよね。
どうしてそんなふうに言えるの?
どうして人の気持ちを考えないの?
そうやって誰かの気持ちや考えに常に頭を巡らせて、疲れてしまう。
自信と不安
きっと友達はあなたより傷ついていないのかもしれない。
それは、多少のことでは揺らがない自己が確立しているからなのです。
幼い頃から両親にたっぷり愛され、自信と安全を学んできた人は
大人になっても不安や恐怖を感じず、この社会は安全で誰も自分を傷つけない。と感じて生きていくことが出来ます。
しかし時として
家庭に問題や、両親との間に亀裂があると、
その安全を知らずに育ってしまいますから、この世界は危険がたくさんあるという感覚が根付いてしまいます。
とても恐ろしいことですよね。
友達に心を許してしまうことや、深く関わってしまうことが、いずれ悲しい結果を招くような。
そんなネガティブな感情はなかなか消えることではありません。
もし、その恐怖があまりに大きいものでしたら、カウンセリングや専門の心療内科を受診することをオススメします。
最後に
世の中は、友達が多くいることや人付き合いの大切さなどを、推奨し
より積極的に他人と関わることを重んじていますが、
あなたは、誰よりも自分の価値や個性をよく感じてみてください。
人と違うからこそ浮いてしまう。
でもそれこそがあなたの人生をより輝かせるためのキッカケになるかもしれません。