
【大人の片思い】あと一歩が踏み出せない、その理由。
何にも知らないから、知る術もないから。 小さく祈るように、想いを空に重ねたりしている私は、 何だか情けなく感じてしまうときがあるよ・・・。
女のより良い生き方マガジン
何にも知らないから、知る術もないから。 小さく祈るように、想いを空に重ねたりしている私は、 何だか情けなく感じてしまうときがあるよ・・・。
離れてしまった彼はもうここにはいないのだから、どうしようもない。 そんなこと分かっているのに・・・。 感覚は引き戻されて、鮮明に蘇る季節や匂いに、 ぐったりとした。
今が壊れるくらいなら、一番になれなくてもいい。 大勢の中の一人でもいい。 強く抱きしめて欲しいくせに、そんなことまた考えた。
もう振り向かないと決めたのに、いつだってそう。 大切なことを教えてくれるから、耳も心を澄ませてしまう私がいる。 特別になんてなれないし、一番にもなれないかもしれない。
見透かされているみたいに差し出された、大きな手の平を。 「ありがとう」もちゃんと言えなかった、思い切り泣いたあの日のことを。 忘れるなんてできない・・・。
彼の隣にいるあの子になりたかった。 幸せそうに笑う彼女の手の平を、大切そうに握る彼に気が付いたときには、 体中に張り付く鬱陶しい感情。