もう振り向かないと決めたのに、いつだってそう。
大切なことを教えてくれるから、耳も心を澄ませてしまう私がいる。
特別になんてなれないし、一番にもなれないかもしれない。
それでも忘れることができない、特別な彼。
大人の片思い、あなたもしていませんか？
忘れられない彼
誰のために頑張っているの？
迷いも戸惑いも痛みも、きっと人一倍抱えているはずなのに、
どうしてそんな風に走り抜けることができるの？
聞きたいことばかりが増えていく。
憧れで尊敬で、いつもどこかで嫉妬に駆られてしまう特別なあの人に、
恋をしてしまったから・・・。
朝起きて夜眠るまで、いつも私の体のどこかに現れては消えていく彼のこと。
忘れられない彼が、あなたにもいませんか？
何を考えて、どんなことを想って、今を生きているのか知りたくてたまらない。
心の中を見せて欲しくて、頭の中を覗かせて欲しい・・・。
そんなことばかり考えている自分に気が付いて、そろそろマズイと頬を叩く。
なんか気になる。なぜか気になる。
たったそれだけだったのに、知れば知るほど目を離せなくなった。
きっとこれは大人なの片思い。
心に触れるたび、心が惹かれていることに気が付いてしまったときには、
もうどっぷりと夢中になっていた彼に、こんなにも恋をしている私がいる。
叶う叶わないどっちでもいいなんて、言い訳みたいな逃げ道を確保して、
こっそりひっそり今日も見つめているから。
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振り向いてしまう恋
見透かされているような気がして、少しだけ怖くなって、
立ち止まり周りを見渡していると、私は大勢の中の一人なのだと、
痛いほど突き付けられる。
何やってんだろう。何してんだろう・・・。
一瞬でバランスは崩れて、必死に立っていたこの場所とこの想いが、
歪み始める。
もう十分恋をした・・・。
滲む視界の中で前を向く準備に勤しんで、忘れるために必要な材料を、
集め始めるときに限って、彼の声に心が震えてしまう。
もう振り向かないと決めたのに、いつだってそう。
大切なことを教えてくれるから、耳も心を澄ませてしまう私がいる。
特別になんてなれないし、一番にもなれないかもしれない。
分かっているはずのに、痛いくらい気付いているはずなのに、
引き寄せられてしまう大人の片思い。
あなたもしていませんか？
年齢を重ねた今だからこそ、夢中になってしまう恋があるのかもしれない。
希望を見失いそうなほどの高い壁を、今さらよじ登る勇気が湧かなくたって、
眠れない夜にひっそりと涙を流すことしかできなくても、忘れられない大切な人。
あなたにもきっといるでしょう？
手に入れたい気持ちも、本当に欲しい物も、
何もかも分からなくなってしまいそうなほど、ただ恋に落ちているから。
勝手に決めた約束も、こっそり作ったルールも、
大人の片思いのせいにできらいいのに。
あの頃の私と今の私
会いたくてたまらない毎日を過ごしているくせに、会える日が決まれば、
随分前から心はソワソワとして、懐かしく居心地の良い緊張感に包まれる。
自分でも笑っちゃうほど、初恋のときと何も変わってはいない私に、
変に安心もした。
それなのに・・・。
少しずつ胸の奥が苦しくなってしまうのは、なぜだろう？
瞼を閉じて考える。想いに向き合うたびに見えてくる、たったひとつの深い悲しみ。
あなたもきっと感じているでしょう・・・？
特別な日を越えたら、また会えない毎日が戻ってくること。
特別な日を越えても、また変わらない日々が待っていること。
あっという間に遠くなる恋。
あっという間に見えなくなる、大人の片思い。
あの頃の私と違う今の私は、魔法のように一瞬で夢から覚めてしまうから。
最後に
大人の片思いをあなたもしていませんか？
状況も環境も、恋の結末も超えて・・・。
それでも忘れることができない、大切な人。
いつだってどんなときだって、想いを寄せる日々がこんなにも幸せなのは、
キラキラしてドキドキする日々を、彼が教えてくれるから・・・。
見たくもないものが見えてしまって、知りたくもない現実に胸を痛めることもある、
大人の世界。
それでも今を愛すことができる恋は、素晴らしいものでしょう。
あなたのその想いも、優しくそっと抱きしめることができますように、
願っています。
