上手くいかない仕事のことを知れば、順風満帆な今を語りたがる。
上手くいかない恋愛のことを知れば、順風満帆な恋を聞かせたがる。
あぁメンドクサイ・・・。
自慢話ばかりをする人のこと。
見て見ぬふりの真実
「そうなんだ」
相槌のレパートリー。想像以上に乏しくて、思わず耳を塞ぎたくなる。
さっきから目を丸くするふりをして、無理やり上げた口角が疲れて。
優しい風に身を委ねているうちに、眠りにつきたくなって溜め息が出た。
思っているより深いダメージ。受けていることなんて、信じたくないし認めたくない。
ためらいもなく吐き出された乱暴な自惚れは、誰かを傷付けるためのもの？
心の中で問い掛けて、見て見ぬふりをしている彼女に言葉も出ない。
いつまでこんなこと聞かされなくちゃならないの？
いつまで経っても終わりが見えない今にどうしようもなくなって、時間ばかりが気になってしまう。
さっきまで笑い合っていたのに、どうしたっていうんだろう。
心がかき乱されて、いつの間にか動揺をしているそんな自分に、
悲しみを抱え込んだ。
友達？友情？
情けないほどに、騙されたような気がしてしまう今という時間は、
乱暴に崩れ落ちていく。
つまらないのは心がないから。意地悪な嫌味。聞き逃してはいないから。
空っぽな自慢話。本当は幸せのレベルを図りたいだけのお披露目会に、
胸の中がザワザワと忙しくなってしまうのも、なんだか悔しい。
振り回されている自分に嫌気が差して、そっと目を閉じてみる。
心が曇ってしまうんだ
たいして変わらない気もするけれど、たいして秀でているようには思えないけど。
止まらない彼女の自慢話は、どこを目指して話しているのかも分からない。
何度も作り直された物語に、消えない違和感を覚えるときほど、
疑いが心を曇らせる。
だって今回が初めてではないから・・・。
一言一言に何かのおまけのように付きまとう嫌味は、どこからともなく湧き上がるものなの？
聞くに聞けない彼女の本心は、想像以上に根深いものを抱えていそうで、
口を紡ぐ。
捲し立てるように、そして途切れないように。続いていく上から目線。
生温い励ましは、勝手すぎるお節介。つまらない言い訳のように虚しく響いて、
私の気持ちをハッキリさせるだけなこと、気付いているのかな・・・。
心の奥が見えたような気がして、戸惑いを隠せなくなるあの瞬間。
あなたにもきっとあるでしょう？
あえて引っ張り出してきた話題。こちらのつまずきに合わせるかのように、
乱暴に用意されたそれを、話すたびにほくそ笑む彼女に心底ガッカリして、
私も見て見ぬふりをしてしまった。
そんな自慢話、悲しいだけなのに・・・。
上手くいかない仕事のことを知れば、順風満帆な今を語りたがる。
上手くいかない恋愛のことを知れば、順風満帆な恋を聞かせたがる。
二人の問題でもあろうと関係ない。自分に子供がいれば、まだな私にわざとらしく話を振るそんな人。
どこを探しても見当たらない思いやりにハッとして、思わず体が強張ってしまう、
そんな相手。
幸せのレベル
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この重苦しい空気は、目の前にいる彼女が準備したもので、
私は関係ないと思いたい。
それでもヒシヒシと感じてしまった、彼女から私に向けた感情が、
憎しみに似た嫉妬心であることを。
止まらない自慢話。誰かの自惚れに傷付いてしまうくらいなら、
しっかりと自分自身の今を見つめて欲しいと思います。
甘くて苦くて、どうしようもないこの気持ち。
分かりやすくて分かりずらい価値観の異なりは、この先の距離感を決める鍵に、
きっとなるはずだから・・・。
彼女にとっての幸福は優越感ありきのもの。
あなたもそう思いませんか？
幸福に満ち足りてれば、誰かを苦しめてまで疲労する必要はない。私はそう思います。
本当はきっと言い聞かせたいだけ。自分の方が幸せだと。
きっと彼女もそうなのでしょう。
心無い言葉に振り回されてしまうときほど、立ち止まること。
あなたの今はきっと穏やかなものだったはず。
それを妬んでいたからこそ始まった、自慢話。
あなたの今を大切に、これからも歩いて行きましょう。
幸せのレベルなんて比べるものではないということを、あなたはよく分かっているはずだから・・・。
最後に
いかがでしたでしょうか？
聞きたくもない自慢話。自惚れは時に人を傷付けてしまうこと。
彼女はきっと、気付いているはずなのに・・・。
隠せない苛立ちと動揺。どうしてこんなこと言われなきゃいけないの？
心の中で呟く、この先のこと。
あえて引っ張り出してきた話題。こちらのつまずきに合わせるかのように、
乱暴に用意されたそれを、話すたびにほくそ笑む彼女に心底ガッカリして、
私も見て見ぬふりをしてしまった。
あなたの今をしっかりと見つめて下さい。
何も知らないのに、上から目線の勝手なお節介。
余計な感情に苦しい時間を過ごさないためにも、未来に目を向けて欲しいと思います。
だって優越感を得なければ感じられない幸福など、寂しいだけなこと。
あなたは気付いているはずだから・・・。